日本の科研費申請に今まで巻き込まれたことはなかったが、今回ある方の提案で科研費申請に参加することになった。私の学振のネタの一部もこの科研に盛り込まれるのだけれども、まず日本に在住していない私には申請資格がないのである先生が代表として書くことになった、という経緯がある。

オーストラリアの人たちとの共同研究となるということで、オーストラリアに異動する私のボス、そしてその周辺の人々も協力研究者として彼らの名前を連携協力者として申請することになった。そして先日代表のその先生からメイルで申請書に書く個人の情報を送ってくれるように頼まれた。一番驚愕だったのは、年齢を書かなければならないことだった。そして私のボスとオーストラリアにいる人々に、その申請書の提出のために年齢の情報を教えてほしいと依頼したところ、凄いリアクションの返事が返ってきた。勿論教えてくれたが、私のボスも含め、非常に怪訝な顔をして、“どうして研究費を取ってくるのに年齢が必要なのか?”と執拗に聞かれた、“若すぎると駄目なのかそれとも歳を取ってたら不利なの?”という風に非常に面白い質問があったけれども、私にもなぞである。
ヨーロッパで幾つか旅費グラントなどの申請書を書いたが年齢ではなくPhDの何年目とか、学位をとって何年目だとかの情報のほうが重要だったなーとふと思い出した。日本は男女共同参画事業だけじゃなくて、年齢による差別なども高齢化社会に向けてやらないといけないんじゃないかと考えたりもした。

日本人の私でさえ、科研費の申請に年齢がそんなに重要なのか、と驚愕する一件でした。