しんねんとやくばらい

ヨーロッパに4年半滞在していたが、実は現地で年越しをしたことがなかった。毎年なんとなく正月はカエルもの&家族と過ごすものだという習性がぬけなくてはるばる実家に帰省していたのだ。

今年の“きょうこうりょこう”で両親と共に私のヨーロッパの出発点のスイス、ルツェルンという街で新年を迎えた。年が明けるころには既に熟睡していたのであまり感慨深くはなかった。が、父親ルールの“元日はたかい場所に上がるべし”という提案というか思いつきで登山鉄道でのぼった山頂で拝んだ初日はなんとなく神々しかった。
そして、2003年にルツェルンという街にきた当時のことをおもいだしたりして、それが4年以上もまえだったということに若干恐怖を覚えたりもした。


そして、今日は時差ぼけチックなづつうと格闘しながら、午後遅くに厄払いのために外出した。どこの神社に行くのかなど全く決めずにフラフラでかけた。が、あるいているうちになんとなく、近所の下鴨神社にたどり着いた。そこで、一人で厄払いの儀式と御神楽を鑑賞した。お正月も最後の週でしかも時間も遅かったので参拝は私一人だった。かなり贅沢な時間を過ごしたきになった。
お祓いの儀式のあとに神官さんに“今年は慎重に行動してください”と念を押されて、そのことばが胸にひびいた。一瞬、厄払いのことを私は忘却して、この神官さんに私の軽率さをミヌカレタと思ってしまった。