ドイツの大学の習慣なるもの。昨日は、来週に博士号のディフェンスをすることになっている学生の‘Doktorhut’(博士帽)なるものを作った。夜7時ごろから初めて11時にはなんとか形になるものになった。創造性を高めるために(?)ワインを飲みながら女だけ数名でやった。やたらテンションが高くなって、いろんなものが出来上がってしまった。私は、その博士号取得予定の彼とは、良く昆虫のお話をしていた。私はほぼ蟻マニア。憧れの蟻学者のドイツ人の著書のコレクション、フランス人文学者の蟻本、フランス人生物学者が作成した昆虫ドキュメンタリ映像などのコレクションをネタとしてお話をできるのはこの研究室では彼くらいだった。そういうことなので、彼のDoktorhutには、ねんどでPheidole(オオズアリ)の一種を作って上げた。ちゃんと腹柄節も作って、崩れないように接着剤のようなもので補強したりもした。そういえば彼が去年結婚してみんなで絵を描いたときにも私はアリちゃんを描いてしまったなぁ…。彼とは2回ほど夜間に徹夜観測を共にするという機会もあっていろんなエピソードがあるはずなのに私はアリに執着してしまっている。彼が家で飼育している、ナナフシをフィーチャーしてあげたほうがよっぽど喜ばれるかもしれないのに。