レインコートを新調しようと、Mたんと一緒にアウトドアエクスポというイベントに行った。けど、結局ゲットしたのはミドルレイヤーのダウンジャケットとDOC(生物保護局)が出しているミルフォードトラックの案内とマウントクックの氷河トレッキングコースの日本語案内のパンフレットのみ、といういつも私の買い物の結果に起こりそうな結果であった。メインのものを購入せず、目的が反れて、あまり重要でないものを衝動買い。でもMたんは入場料5ドル払って何も買ってなかったぞ。

でも、見せてもらったレインコートは新しい素材のレインコートでゴアテックスよりも通気性に優れている膜を使っているとかどうとか言っていたけど、まだ新製品でどれだけ“優れている”のかも消費者サイドの評判が分からないし、また、そのアウトドアの会社はニュージーランドのメーカーであった(Macpac)。ニュージーランドに拠点を置いているメーカーが素材の開発に優れているとは思えないし、しかもそのレインコート、ゴアテックスよりも高かった(彼らがオファーしていた3割引きしても割高だった)。なので購入せず。おそらく日本に帰ってMontbellを買うべしという結果。
しかしながら、Macpacはいろいろと良い商品も出しているのでお勧めだ、念のため。


先週は締め切りがいっぱいあった週でストレスが溜まる毎日だったけど、開放されてアウトドア商品を見て、NZを去る前にこっちの春夏を満喫しようと思ったのでした。

来年度の行き先について、可能性が絞られてきました。となりの国(現在のボスの来年の異動先)か日本のどこかのどっちかです。そしてどちらの研究室になってもボスは女性である。どっちの研究者も強烈だけど、私は現在のボス(女性)のラボに来て以来、私にとっては女のボスの方がいろんなことがやりやすいなあ、と思っている。どっちもおもしろい場所でつながりのある場所なので、今考えている研究を続けて行うことができそう。もちろんポスドクだけど。
まだまだ先だし、今持っているデータを吐き出さないと次のプロジェクトにうつることができないけれども、何かあるかもしれないということは安心して今やっていることに集中するためには大事だなあ、と思っている。

欧州周遊から戻る。
帰りの飛行機の便は最悪だったが、欧州ではいい思い出ばかりができた。

欧州では去年に増して、いろんな人たちに会うことができて、そしてどこでも美味しいワインを片手に情報交換+雑談が出来て本当に充実した旅だった。あるハプニングのおかげ(?)で滞在はほぼ一ヶ月も延びてしまい、間休暇をとってバルセロナ近郊に住む友人のところへ遊びに行くことができた。

旅のはじめは、日本とフランスの共同セミナーに参加できた。本当に久しく会っていなかった先生に会うことができてしかも、研究の方向性にもかぶるところがあり、これから何か一緒にできたらよいなあ、という話の展開まで行くことができたのは奇跡に近い。しかもその先生の共同研究者の人からも私の研究に興味(研究というか手法)を持っていただけることができ、来年あたり新たなる展開が起きるといいなーという話が進んだ。
共同研究を始めた、フランス人の研究者にも具体的に私たちがどういう手法でデータを取っているのかということを理解してもらえることができたし、私のドイツでの元指導教官がやっとパーマネントポジションを手に入れたという朗報もあり、本当に充実したセミナーだった。ちなみに私の発表への質問はある意味深く、欧州滞在中このことが頭から離れずいろいろと考えさせらる結果になった。

滞在中に実験の合間に休暇をとり、バルセロナボルドーに遊びに行くことができた。どちらも友達を訪ねるというものだったのでお気軽だった。
バルセロナの友人は今年3月にスペインに戻ってきたのだけれども、彼の研究室はまだ場所も定まっていないという有様だった。さすがスペイン。。。あとは休暇中にボルドーへ日本人の研究者ともだちと、共同研究をしているフランス人に会いに行った。日本人の研究者のともだちの実験の手伝いなどをしてボルドーというか、近郊のピエルトンという街で数日滞在を楽しんだ。あとは勿論ボルドー、ということでワインも食事(牡蠣や手長えびなど)も楽しめたし、彼女の研究への興味がどこにあるのか理解できたのが収穫だった。あとは共同研究者のフランス人夫婦が11月には日本のセミナーに参加するということで、そこで再会することを約束してボルドーを去る。

メインの滞在はスペインの休暇島であった。実験の後半は、滞在先の研究者からスポンテイニアスな提案をされて追加実験をすることになり、時間もあと使う試薬にも限りがあり、緊張を伴う実験になったけれども最終的にはどうにかそれを終わらせることができ、しかも結果が本当に面白いものになったので大収穫であった。どうにかこの実験も早くまとめて世に出したい(まだD論のデータも山積み状態なのだけど。。。)。

最後はスイスのある研究所滞在だったのだけど、その間にナンシーのある研究者からメイルが来てセミナーをやって欲しいという要望であった。あるテーマについての発表だったのだけれども、論文のマニュスクリプトはほぼ出来上がっているネタだけれども、私にとって新たなテーマで上手く発表できるかどうか不安があったけれども、セミナーを引き受けることにし、旅路の最後の最後に再びナンシーへ戻った。そのセミナーではすごくよい提案をしてくれ、しかもそこの研究者とセミナーのあとご飯を食べつつ議論でき、次の日は彼らの実験サイトに連れて行ってもらいいろんな野外実験の様子を見せてもらうことができた。

フライトがチューリッヒ発であったので、フライブルグにも立ち寄ることができ、そこで元同僚宅に泊めてもらい、そこでも彼女が結婚したという朗報を聞く。ドイツ人の彼女とは指導教官も同じでテーマもかぶるところがあり、一緒に複数の野外観測をしたりでいろんな思い出を共有しているのでいつも話が尽きない。しかも彼女の妹が偶然にもNZで生活しているというめぐり合わせである。妹にはドイツで会ったことはあるが、NZでは未だ訪れる機会がないがぜひ、ここを去る前に一度連絡を取って会ってみようと思っている。

あと2週間で欧州行き。去る前に片付けなければならないしごとなどをリストアップすることに。

アルザス地方で行われるワークショップでの発表のデータがやっとまとまってくる。しかしながら、地球の裏側にいるモデラーにさらに複雑怪奇なモデルを使ってある値を推定するということでデータ送信する。


去年末からてこずっていたNZでやった仕事の論文のマニュスクリプトを共著者に送信してもよいとボスから1週間前に指導が出て以来リバイズに投資する余力がなくてできなかったが今日は午前中とある事件で時間ができてしまい、その間にえいやと片付け、そして今夜送信した。私以外の共著者が全て英語ネイティブである。大御所な先生もいるので若干緊張したメイルの文面を書いてしまう。

突然、7月欧州行きが決定し、予定を調整するのにひっちゃかめっちゃか。でも既に結果があるので受け入れ側も去年よりかなりのウェルカムモードでかなり協力的である。
さらに、ミニ集会に出席することになり、今取っているデータを出したら?とボスに提案される。レビューもろくにできていないし、新しいマシン使っているし、あるパラメータを予測するモデル4種類も使っていて、それを比較するというもの。完全に理解していないし、あと1ヶ月しかないし、どーにかなるんだろうーか?

ある申請書をやっと書き上げて今日日本に送付した。
送る前に日本の受け入れ教官の所属機関が若干間違っていたことに気付き、あわてて面倒な電子申請の入力フォームを開いて印刷し直した。

まー、あとは祈るばかり。だけど、引き続き来年度からは日本に帰れるよう努力します。最終手段は“両親の提案した”秘密の作戦ですが、できればそうならないように就職活動を頑張ります。こっちも面白そうだけど、まー、でも今まで築き上てきたものが崩されるに近いので止めるでしょう。この選択をしてしまうと精神崩壊も起こしそうだから。

きょうは例のブラスバンドの練習日です。強烈な人たちと一緒にセッションして、『あたまをからっぽ』にしてきます。

思い出したので少し書くことに。フライブルグは本当によい街でした。クライストチャーチが嫌だというわけではないのです。フラットは面白いし、仕事も面白い。

人口20万程度の街ですが(ドイツの街の規模にしたは大きい)、文化的に成熟した場所でシアターが3つそしてアマチュアのオケが最低3つくらいあって、さらに大学のオケが複数(覚えてない)あり、毎週のように音楽会に行くことができた。
音楽だって簡単にしかも安く習うことができて、私など子供のころ習いっぱなしだったピアノ、サックスとリコーダーをやった。なので子供を育てるには非常にいい場所だと思った。
またまた、教会でも毎週、私などのような非クリスチャンでも気軽にパイプオルガンコンサートを聞きに行くことができた。路上でもプロの卵の音楽家になる音大生が演奏していたので音楽は、無意識のうちに生活に密着していた。
しかもあの、日本のバイオリン会の星の彼らとふつうに食事したりできるのであった(いやー、感動しましたよ。彼らと飲みいけたときは)。
オペラハウスこそないが、オペラもバスで30分いった場所で南ドイツ屈指のゴージャスオペラハウスでオペラが鑑賞できたし、少し足を伸ばせば、チューリッヒだって近いし、もうちょっとがんばれば、フランクフルト経由でプラハ、ブタペスト、ウィーンのオペラ三昧な旅を満喫だってできた。

この前、同僚のオランダ人の女の子に誘われて、実はブラスバンドに入った、というか連行された。彼女と楽器の話をしていてずるずると話がそっちの方へ行き即入会となったのである。私はこっちに楽器を持ってきていない。重いし、練習する場所ないし、あと1年くらいしかいない予定なのでもういいやーと思ってこの前日本に帰ったときも持ってこなかった。ので、楽器は彼女のを借りている。が、初めてみると面白いし、メンバーがコメディにでてくるような人間が揃っていて雰囲気が最高である。10代から50代くらいまでごっちゃ混ぜの団体で、ものすごい田舎の町に所属している。でも歴史は古く戦前からやっているらしい。
練習場所が遠くて(自動車で家から1時間弱、職場から20分程度)、いつまで続くかわからないけど、まー面白いのでとりあえず気分転換に続けてみることにする。