欧州周遊から戻る。
帰りの飛行機の便は最悪だったが、欧州ではいい思い出ばかりができた。

欧州では去年に増して、いろんな人たちに会うことができて、そしてどこでも美味しいワインを片手に情報交換+雑談が出来て本当に充実した旅だった。あるハプニングのおかげ(?)で滞在はほぼ一ヶ月も延びてしまい、間休暇をとってバルセロナ近郊に住む友人のところへ遊びに行くことができた。

旅のはじめは、日本とフランスの共同セミナーに参加できた。本当に久しく会っていなかった先生に会うことができてしかも、研究の方向性にもかぶるところがあり、これから何か一緒にできたらよいなあ、という話の展開まで行くことができたのは奇跡に近い。しかもその先生の共同研究者の人からも私の研究に興味(研究というか手法)を持っていただけることができ、来年あたり新たなる展開が起きるといいなーという話が進んだ。
共同研究を始めた、フランス人の研究者にも具体的に私たちがどういう手法でデータを取っているのかということを理解してもらえることができたし、私のドイツでの元指導教官がやっとパーマネントポジションを手に入れたという朗報もあり、本当に充実したセミナーだった。ちなみに私の発表への質問はある意味深く、欧州滞在中このことが頭から離れずいろいろと考えさせらる結果になった。

滞在中に実験の合間に休暇をとり、バルセロナボルドーに遊びに行くことができた。どちらも友達を訪ねるというものだったのでお気軽だった。
バルセロナの友人は今年3月にスペインに戻ってきたのだけれども、彼の研究室はまだ場所も定まっていないという有様だった。さすがスペイン。。。あとは休暇中にボルドーへ日本人の研究者ともだちと、共同研究をしているフランス人に会いに行った。日本人の研究者のともだちの実験の手伝いなどをしてボルドーというか、近郊のピエルトンという街で数日滞在を楽しんだ。あとは勿論ボルドー、ということでワインも食事(牡蠣や手長えびなど)も楽しめたし、彼女の研究への興味がどこにあるのか理解できたのが収穫だった。あとは共同研究者のフランス人夫婦が11月には日本のセミナーに参加するということで、そこで再会することを約束してボルドーを去る。

メインの滞在はスペインの休暇島であった。実験の後半は、滞在先の研究者からスポンテイニアスな提案をされて追加実験をすることになり、時間もあと使う試薬にも限りがあり、緊張を伴う実験になったけれども最終的にはどうにかそれを終わらせることができ、しかも結果が本当に面白いものになったので大収穫であった。どうにかこの実験も早くまとめて世に出したい(まだD論のデータも山積み状態なのだけど。。。)。

最後はスイスのある研究所滞在だったのだけど、その間にナンシーのある研究者からメイルが来てセミナーをやって欲しいという要望であった。あるテーマについての発表だったのだけれども、論文のマニュスクリプトはほぼ出来上がっているネタだけれども、私にとって新たなテーマで上手く発表できるかどうか不安があったけれども、セミナーを引き受けることにし、旅路の最後の最後に再びナンシーへ戻った。そのセミナーではすごくよい提案をしてくれ、しかもそこの研究者とセミナーのあとご飯を食べつつ議論でき、次の日は彼らの実験サイトに連れて行ってもらいいろんな野外実験の様子を見せてもらうことができた。

フライトがチューリッヒ発であったので、フライブルグにも立ち寄ることができ、そこで元同僚宅に泊めてもらい、そこでも彼女が結婚したという朗報を聞く。ドイツ人の彼女とは指導教官も同じでテーマもかぶるところがあり、一緒に複数の野外観測をしたりでいろんな思い出を共有しているのでいつも話が尽きない。しかも彼女の妹が偶然にもNZで生活しているというめぐり合わせである。妹にはドイツで会ったことはあるが、NZでは未だ訪れる機会がないがぜひ、ここを去る前に一度連絡を取って会ってみようと思っている。