SIBAE/BASIN Tomar, Portugal

  • SIBAE/BASIN Tomar, Portugal
  • Poster Presentation

私のポスターはDan Yakirの学生の隣という好条件の位置に。そしてNinaの名前も入っているのでラージスケールに関心のある人にも見てもらえたし、Rolandのおかげでガスデータクオリティにいちゃもんをつけてくる人がいなかった(土壌CO2フラックス測定のチャンバーはかなり怪しいが写真など公開しなかったのが幸い?)。
NinaがわざわざRomainの論文のオーサーミーティング(Romainがかなりアンビシャスになってきている!面白い!)の後に来てくれ、コメントをもらう。私もビールが入っていたのでかなり口が滑り、いうことが大げさになってしまうし、RomainのアイディアにDan Yakirから良い反応があった後だったのでNinaもご機嫌だった。
とにかくこのデータをシンプルに解析して論文を早く仕上げることと、そのほかのごちゃごちゃしたデータとエコシステムキーリングプロットのデータをYannに早くまとめてもらって、ショートタームdCのモデル化をできるといいなぁ、というお話をした。

ポスターセッションの興味深かったプレゼン

  • Knohl

彼は今Baldocchiのところで、Hainichでとったデータを使ってモデルをやっているらしい。彼は確実に偉くなっていく人間だ。あとは、話してみて、思想もしくは彼なりの哲学をちゃんと持っているという感じを受けた。きちんと、ボスへの批判精神というものを持っている。

13Cシグナチャーの鉛直方向のばらつきを推定するBiophysical model。
光合成分別モデルの単純バージョンとオリジナルバージョンを用いて比較。
樹冠をとにかく細かく区切ってどこまでこまかくすれば、値が飽和するか。
SabineのDiplom時代の仕事の糖の13Cを用いていて、モデルの推定値と糖の13Cを比較。

  • Ogee

Jeromeのモデルはいつもどこかに新たなマニアックな視点がある。
今回は、ロングターム、定常状態で呼吸で放出された二酸化炭素の13Cを予測モデル。
彼とはあまり時間がなかったのでお話できず。

  • Cunz

口頭発表のほかにポスター発表も。
次のポジションを獲得しなければならないらしく売り込み中らしい。Farquharのところは今年いっぱいか、秋まで滞在するということ。
とにかくヨーロッパに戻りたいオーラを放出していた。

ポスターは、1次元非定常の葉内水分の18Oエンリッチメントのレビュー。1965年のCraig-Gordonの定常モデルもあわせて、非定常モデル3つのモデルと実測値を比較。
結果Farquhar and Cernusak2005のモデルで仮定しているファクター(いわゆるBrave Assumption、葉内水分量とか葉内水分の同位体シグナチャーのばらつきや、Xylem waterから葉内の水の同位体シグナチャーの勾配とか)はそんなに問題にならないので、使えるということ。
注意しなければならないのは、それでも、葉内水分量を推定する努力をしたほうがより正確になる。
飽和蒸発面でのLeaf water isotopic enrichment予測するための目的であれば、Dogmann et al.1974のシンプルモデルでも十分に‘当たる’のでこのモデルを推奨したいらしい。
Farquharのモデルは、バルク葉っぱのLeaf water isotopic enrichmentへおすすめ。

  • Schleucher

年輪のセルロースのポジションスペシフィックの水素同位体を測定
→物理環境要因と生理要因の過程を追う研究の新しいメソッドの提案。
ポジションスペシフィックなC-H基の水素同位体を測定することで、物理環境要因と生理要因(酵素反応)を分離することができる。
C(2)Dは物理環境要因を反映。C(6)Dは生理要因を反映。
C(2)Dはとくにソースの水の温度のシグナルを、C(6)Dは葉っぱのシグナル。

  • Maseyk

イスラエルの比較的乾燥している土地の森林におけるそれぞれのコンポーネントから生産された二酸化炭素の13Cの時間的ばらつき(フェノロジカルデータ)。
 
私のポスターは彼のとなりだった。彼と面白い議論をしたので、まとめて書きたい。後で。

  • Barnard

NinaがDan Yakirを連れてきて、彼のポスターの前でオーサーミーティングをする。枝の師部内有機物の18Oに関してのDan Yakirのコメント鋭し。ユダヤ人は賢いなぁ(←単純)。
でも、この論文みんなでPCEに投稿しようといっているので、80パーセントくらいの確立でレビューがDan Yakirに行くのだろうな。
それにしても、Romainのオーガナイズの方法には、頭が下がる思い。でも単純に実は彼の我侭を通しているだけという声も聞くが。

  • Goettlicher

ウィーンであったIBCの時に発表していたものと同じものを発表していた。
ガードリング実験サイトでの実験。
微生物の活性の、植物体の根から浸出した光合成産物の依存性。→ガードルしたプロットとガードルなしのプロットで比較。
あらゆるところで、いつも彼女の度胸のよさと自分を貫く様をみて関心してしまう。
彼女は偉くなるだろうな。