中国人

中国人と仕事をするのは難しい。
いろんな場面を見てきたが、当事者になると本当によくわかる、彼らの‘手口’。いろんな要因があると思われるので、一概に彼らが絶対的に悪いのではないと思うが。
私が今一緒に仕事をしている中国人は、一見みたところ謙遜の塊のように見えた。少なくともはじめの1ヶ月は、非常に謙遜的であった。しかし、野外測定が終わって、さて誰が何の論文を書くかとかどのデータがどういう風に調理できるかなどを考える段階になったとたん、我を張り始めたのである。まるで彼がメインインベスティゲーターのような振る舞いをするのである。彼は明らかにゲストであるし、たとえ彼が自国で‘教授’の身分であっても、彼はここであるメソッドを学んでいるのである。
チューリッヒのフランス人共同研究者はかなり怒っている。どうやっても彼を納得させることができないからである。私の責任ではないと言ってはくれているが、私がほとんどの部分でイニシアティブをとって行った測定であったので、私が前もってオーガナイズすべきであったかもしれない。

とにかく、今はこの中国人が早く自国に帰って、私とは無縁の場所で研究生活をおこなってほしいと願うばかり。